正しいキャッチ&リリースのやりかた

今回はキャッチ&リリースについて書いていきたいと思います。その考え方や、方法を説明していきます。

まず、キャッチ&リリースとは、魚が釣れたら川の流れに生かしたまま逃がしてやることです。

また、釣りの目的が食材確保ではなく、釣りを純粋に楽しみたい場合に魚を生きたまま逃がす行為をキャッチ&リリースと言います。

逆に魚が釣れて、持ち帰り食べることをキャッチ&イートと言います。

管理人は川釣りを始めた頃は食べることが多く、逃がすことはあまりありませんでした。

しかしある程度釣りを覚えてきて、釣りそのものに魅力を感じた管理人は、ある時期を境に一切釣れた魚を持ち帰ることは無くなりました。

それは大自然の中で釣りをするだけで満足したり、鳥の鳴き声、川のせせらぎ、渓流魚の美しい魚体、他様々な要素を吸収した結果だったと今では思っています。

人それぞれ考えもあるし、ただ釣りをするだけでいい人もいれば、持ち帰らないと釣りじゃない!って思ってる人もいるでしょう。

食べることは無くなりましたが、一つ疑問が残りました。

それは、釣った魚を正しくどうやってリリースするか・・・でした。

最初に頭に浮かんだことは、ランディングネットでした。

釣り上げた際に、むきだしの土や岩に魚を置くのはどう考えても魚によくないと思いました。

一般的なランディングネットのネット素材はクレモナと言う素材が使われていて、魚の粘膜を傷つけやすく、ルアーのハリに絡みやすいです。

クレモナは上記画像です。

魚に対して擦れたりと個人的にはあまり魚体によくないと感じました。

そこで僕はネットの素材をラバーにしました。

ゴム弾性の素材で、表面がつるつるしていて、魚体をなるべく傷つけないような素材です。

画像だとこんな感じです。

今ではラバーにコーティングされているネットも販売されています。

クレモナ系のネットだと、ネットで暴れられたらその勢いで魚体が傷つくことが多々あったので、ラバーはこの点も良いです。
これによりハリのトラブルも減り、魚のダメージをできるだけ少なくすることに成功しました。

さて

肝心のリリース方法も説明していきましょう。

魚は春夏秋冬水中で暮らしています。季節や生息地によっては水温10℃~20℃真冬では水温0℃近くになることもあります。
鱒、渓流魚は冷水性ですので、人間の体温と比べればえらい違いがあります。

ですので基本的には魚体を鷲掴みにするようなことはできるだけしないほうがいいです。
彼らの体にも粘膜があり、人間が触ることによって一時的に鱗などにダメージが残ります。

直接触る場合は川に手をつっこみ、手の温度を下げてやりましょう。

また、ランディングネットのネット下から包み込むように触るのがよいです。
鱒の口にルアーがついたまま、ぶら下げて空中で魚をさらすのはNGです。

できれば水中でハリをはずしてあげたほうが良いです。

写真撮影はリリースに時間が遅れると思いますが、撮影する時は陸地にネットごと持って行くより、岸際の浅瀬で魚体に水が多少かぶさってるぐらいが良いです。
そのほうが比較的魚が暴れづらいと管理人は感じました。

魚はエラが命です。
人間が息を吸ってる時にいきなり顔を水中に押し付けられたらさぞ苦しいです。

魚も同じで、空気中に魚を出すとエラは機能しなくなり、魚はアンモニア中毒になってしまうそうです。
ですので魚を空気中に長い時間だすと生存率はぐっと下がります。

ですが魚のエラは非常によくできています。
人間は普段21%酸素が含まれる空気を吸っていて、そのうち20%を肺で吸収しています。

しかし淡水にはどれぐらいの酸素が含まれているかというと、コンディションによって多少の上下はありますが、約0.005%と言われています。
人間の肺の機能じゃとてもじゃないけど水中の酸素を吸収できません。

しかし水中で暮らしている魚のエラは約80%吸収できると言われています。あのエラには水中の酸素を効率良く吸収するためのずばぬけた機能が詰まっているのです。

極論

一番良いキャッチ&リリースの方法は、魚がHITして取り込めたらすかさずハリをはずして、すぐに水中に戻してあげることです。
その時できるだけ一連の動作を水中でやるとなお良いです。

あまり元気がなくて自分から泳ぎださない場合、写真撮影などで時間がかかり、横っ腹を出して魚が元気じゃないときは・・・

水中で魚を自分の手で支えてあげましょう。
そしてエラに酸素を送りましょう!

具体的に言うと、支えてる逆の手で水面を手でバシャバシャしましょう。
イメージとしては水槽のブクブクありますよね?

それを擬似的に人間の手でやってあげるのです。上記説明のように魚は酸欠や乳酸がたまって弱っていますので、少しでも魚に水中で酸素を送ってあげるのです。
これは非常に有効ですのでお試しあれです。

しかし残念なケースもあります・・・

ハリがエラにかかった場合です。

有志の研究によれば、エラにかかった魚のリリース後の生存率は20%も無いみたいです。
ほとんどの魚がエラにダメージを負うと死亡してしまうのが現実です。

もしエラを損傷させてしまったら持ち帰り魚を食しましょう。

もう一つ、魚は釣られて逃げている時かなりの体力を消耗しています。
魚にも疲労の要素乳酸があり、人間と違い分解できる能力が弱いです。

すなわち釣りのファイトは素早くすることが肝心です。

予想外の大物がきて戸惑い時間がかからないためにも、予め大型魚の対抗できるタックルを持っていくことをお勧めします。

その他にもyoutubeで検索したら色々なキャッチ&リリースの方法が出てくると思いますので勉強になると思います。

最後に

魚をまったく傷つけないで釣りをすることは不可能ですが、こういった魚の習性やリリース方法を知っているだけで意識も変わりますし、魚に敬意をはらえます。

皆さんの楽しい釣りライフを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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